ピックアップ記事

 

 SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2024年6月に投稿され話題になった「“新しい推しができたときのオタク”の現実」について、投稿者でゲーマーの「源の琉璃」さんにお話を聞きました。

【画像】オタクの現実

●“オタクあるある”を可視化

話題になったのは、源の琉璃さんがX(Twitter)に投稿した1枚の画像。新しい推しができてしまったときの“一般的なイメージ”と“現実”とを、それぞれイラストで表現して比較しています。

一般的なイメージでは、新しい推しが「好き」ゾーンに浮上すると過去の推したちは「もう好きじゃない」ゾーンに降格しています。

しかし現実は……過去の推したちは「好き」ゾーンにとどまったまま。「推しが増えただけでずっと全員大好き」という力強い文字が添えられています。

●経済状況を圧迫する現実に共感の嵐

これでは永遠に推しが増え続けるばかり――。“オタクあるある”ともいえる心情に、Xでは「これめっっっっっちゃ分かる」「多分一生こうなっていく気がします」「貢ぎ先が増える一方」「これのせいでお金ない」といった共感と苦悩の声が多数寄せられました。さらに投稿は約16万件の“いいね”を獲得し、580万回表示を突破しています。

ねとらぼ編集部では、この画像を作ったきっかけやバズった当時の状況を聞きました。今でも推しは増え続けているのでしょうか――?

●さまざまな層から反響が上がった“オタクの現実”

―― この画像を描かれたきっかけを教えてください。ちなみに、源の琉璃さん自身も何か推されているものはあるのでしょうか?

源の琉璃さん: 自分がかなりいろいろなコンテンツ好きな人間でして、そのコンテンツごとにそれぞれ推しができているんです。でもそうやって新しい推しが増えていくうちに、じゃあ今までの推しは推しじゃなくなるのか? となるとちょっと違うよなと思いまして、あの画像を作るに至りました。

ちなみに私の推しはダイミョウザザミハルドメルグモンスターハンターシリーズ)、スペクター(アークナイツ)、アントニオ・サリエリFate/Grand Order)、騎士アルトリウス(DARK SOULS)などです(笑)

―― 推しが増えてうれしいことや、逆に大変なことがあれば教えてください

源の琉璃さん: 推しが増えるとやはりそこにかかるお金などが増えてくるのが悩みですね……。まぁ愛で押し切りますし、何より推しへの愛の形が充実してくるのはいいことです。

―― バズったときの心境を教えてください。特に印象に残っているコメントは何かありますか?

源の琉璃さん: やはり当時の反応を見るに「あーオタクにとってやっぱ推しはいっぱいいて当然なんだなぁ」と思いました。浮気とかじゃなくて重婚的な趣向というか、そういったものに近いと感じました。

中には超大物芸能人の方からの反応もあって、「この方から反応が!?」と思う一方、芸能人の方であっても考えは一緒なんだなと実感しましたね。

画像提供:源の琉璃さん

新しい推しができるとこうなると思われがちですが……

(出典 news.nicovideo.jp)

 

このイラストが580万回も視聴された背景には、多くの人が「これは真理」と感じられる共感の輪があるのではないでしょうか。新たな推しに出会った瞬間の高揚感や、それに伴う葛藤など、まさしくオタクのリアルを捉えているのだと思います。投稿者の意図や思いもぜひお聞きしたいですね。

<このニュースへのネットの反応>

以前のジャンルの絵を描かなくなった絵師に対して裏切者扱いするコメを見ると心が痛む。

 

ピックアップ記事
おすすめの記事